2008年7月アーカイブ

ある上司の悩みは、何度指摘してもミスが減らない部下の仕事の仕方です。原因は、ただ単に「確認する」ことを忘れることです。ミスを指摘すると「忙しくて確認するのを忘れました。次は、注意します」と返事をしますが、しばらくするとまた同じミスをしてしまうのです。

上司には、あまりにもいい加減に思えてしまうのでつい怒鳴ってしまいますが、それでもまったく効果がありません。最近は、怒るのも馬鹿らしくなってしまうのです。しかし、ミスを放置するわけにもいかないので、とても困っています。

このような時の上司のアドバイスの効果がなければ、やり方を変えてみることが必要です。今までに何回も確認するようにと言われてきたのだと思います。しかし、それでも確認するのを忘れてしまうのですから、他の人のアドバイスは、無力です。

自分自身で「確認を忘れないようにするには、どうすればいいか?」ということを、考えるしかないのです。つまり、上司の仕事は、「どうすれば、確認を忘れずにすむか具体的に考えて、それを私に報告しなさい」という業務命令を出すことだけです。

このような問題の解決は、本人が自分自身の力を使って、自分で実行可能な対策を考え出すというやり方が、もっとも効果的なのです。その人それぞれのユニークな方法でいいのです。イライラしながら部下のミスを心配するより、部下にその解決方法を考えさせるほうが、ずっと簡単で気持ちも落ち着いているだろうと思います。

 昨年の10月と今月1日にパワーハラスメントに関する判決がでました。いずれも上司の度重なる叱責が違法であり、うつ病の原因になるという判断がなされています。

 私のNLP情報局というブログにも、この問題についてかきましたので、詳しくはそちらを見ていただきたいと思いますが、パワーハラスメントに関する対応は、セクハラよりずっと遅れています。

http://www.nlp.gr.jp/

本質的な解決がとても難しく、自他尊重のコミュニケーション技法の研修を、管理職とスタッフ別々に行う必要があります。この研修に、BCBを活用して欲しいと願っています。

 

梅本 和比己
(株)チーム医療代表取締役
1997年 日本交流分析学会認定交流分析士、
2002年 サンタフェNLP/発達心理学協会認定トレーナー資格を取得し、日本に広くNLPを伝える。
NLPプラクティショナー、NLPマスタープラクティショナー の認定のほかに、子育て講座、ストレス対処、人間関係改善などの講演活動も行っている。
著書に『栄養指導・教育のためのコミュニケーション技法』(第一出 版)、『苦手意識は捨てられる』(中経出版)など。

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