2010年2月アーカイブ

2月7日(日)に、BCBプログラムの一日入門セミナーを行いました。

 体験することでよい問題解決に気づいていただけるようにしたいと考え、体験学習をいくつか行いました。

 

社長セミナー.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BCBプログラムの中の重要な技法は、エーブが開発した「ケア・フロンテーション12の技法」だと思いますが、

その原点となる技法は、「交差交流」です。

 

 交差交流の定義は、交流を中断するということですが、、相手の否定的な攻撃に対して、この交差交流を意識的

に用いて、関係を一瞬でシフトします。否定に対して肯定で受ける、つまりこちらは肯定的に反応することで、交

差を起こさせる交流という意味です。

 

 当日は、相手からの攻撃的な言葉や否定的な言葉にどのように対応するかという練習をいくつか体験していただ

きましたが、ご参加者が見つけたとても興味深い例を一つご紹介したいと思います。

 

 練習の課題は、「あなたは、私より仕事が大切なのでしょう。私のことなどどうでもいいのよね!」というよう

な妻からの厳しい攻撃にどう応じるかです。多くの人は、このような場合に「そんなことはないよ。あなたの方が

大切だよ。」というようになだめようとするか、「ここのところ忙しくて、仕事ばっかりになって申し訳ない」な

どと言い訳や謝罪をしがちではないでしょうか?

 

 そのように応じられると、かえって怒りが増幅します。

その方は、「私は、あなたのことを愛しているので、あなたにそんなふうに言われると、少し辛いし悲しい気が

します」と応じたのです。妻役の方は、思いがけないこの反応に一瞬間ができたようにある種のシフトがおこり、

攻撃をやめて落ち着きを取り戻したのです。

 

その方は、笑いながらも「結構インパクトがありますねと」意外な効果に驚いておられました。

人間関係には、本当に多様な視点があるのだと感じさせるすばらしい事例でした。

 

梅本 和比己
(株)チーム医療代表取締役
1997年 日本交流分析学会認定交流分析士、
2002年 サンタフェNLP/発達心理学協会認定トレーナー資格を取得し、日本に広くNLPを伝える。
NLPプラクティショナー、NLPマスタープラクティショナー の認定のほかに、子育て講座、ストレス対処、人間関係改善などの講演活動も行っている。
著書に『栄養指導・教育のためのコミュニケーション技法』(第一出 版)、『苦手意識は捨てられる』(中経出版)など。

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